2015年 03月 11日
秋、賀茂神社にて 8
本殿は2棟より成り、向かって右側が下(しも)賀茂社、左側が上(かみ)賀茂社、共に宮城県指定有形文化財です。
建築様式は両棟とも切妻(きりづま)の一間社流造(いっけんしゃながれづくり)で屋根は茅葺(かやぶ)き、
朱塗りであることから「赤神様」とよばれ、江戸時代には疱瘡(ほうそう)除(よ)けの信仰を集めました。
一間社とは、神社本殿の柱と柱の間の数が1つのもの、つまり柱が2本。二間社なら柱が3本。
流造とは神社の建築様式で、建物の一番高い所である棟より前方の屋根が、後方よりも長く反(そ)っている造り方です。
そして疱瘡は、天然痘(てんねんとう)の意の古風な表現です。
起源は鹽竈(しおがま)神社境内にあった只洲宮(ただすのみや)で、
これを仙台藩4代藩主伊達綱村(だてつなむら)が1695(元禄8)年に現在地に移し、
翌年に下賀茂社が、翌々年には上賀茂社が完成したといわれています。
(撮影時期・場所)
2014.11.16 仙台市泉区 賀茂神社
by commonp
| 2015-03-11 00:04