2015年 02月 23日
雁は去り
以前この辺りに多くいた白鳥が一羽も見られず、日も暮れかかっているのに雁(がん)が戻ってくる気配もありません。
少し暖かくなってきていたので、もしかするともう北に去ってしまったかなとも思っていましたが、
いざこうして、誰も帰ってくることのない沼の光景を眺めていると、とても寂しい気持ちになりました。
その後、日もすっかり落ちてから、数組の雁の群れが姿を見せてくれました。
一部は化女沼に降り立ち、一部はおそらく蕪栗(かぶくり)沼や伊豆沼・内沼に行くのでしょう、
そのまま上空を通過し林の向こうに消えてゆきます。
彼らの鳴き声を聞いたときに、なぜかグッときてしまいました。
また、ほとんど真っ暗になってから、白鳥の鳴き声と、彼らが水面に着水する音が聞こえました。
帰るときには十分気をつけて、安全な旅を。そして、来年もきっと、元気な顔を見せておくれ。
もう何も見えない沼を前に、一人そんなことを考えていました。
(撮影時期・場所)
2015.2.22 大崎市 化女沼
by commonp
| 2015-02-23 01:00