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高龍寺、函館 5

山門をくぐり本堂の前にでます。この時期の本堂には雪囲いが施されていました。冬には冬の趣がありますね。

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本堂の横からは回廊が伸びています。下の写真は右側の回廊の一角。漆喰壁(しっくいかべ)と花頭窓(かとうまど)の佇(たたず)まいに惹かれました。なお、花頭窓は禅宗建築特有の窓で、頂部が尖(とが)ったアーチ状の曲線を持つ窓です。花頭は火燈、火頭などとも書きます。

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2015.12.27 函館市船見町・高龍寺
# by commonp | 2016-02-03 00:45

高龍寺、函館 4

山門の扉には桐紋(きりもん)が彫られていました。扉のものは五三桐(ごさんのきり)と呼ばれるもので、真ん中の茎には五つの花が、左右の茎には三つの花がついています。

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山門の柱の基部は金属製の円筒で覆われています。これは補強と装飾が兼ねられているのでしょう。建物全ての重量が、柱、それを受ける礎盤、礎石へと伝わって行きます。柱の基部はこの重量を地面に伝える最終端、疎(おろそ)かにはできません。

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2015.12.27 函館市船見町・高龍寺
# by commonp | 2016-01-31 13:38

高龍寺、函館 3

下の写真は山門の柱の上部を見上げたところ。柱の上で軒(のき)を支える斗(ます)と肘木(ひじき)の組み合わせを斗栱(ときょう)といいますが、出組(でぐみ)の二手先(ふたてさき)(外側に二段分でている)となっているようです。

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木鼻である象鼻(上)と獅子鼻(下)を横から眺めます。屋根の部材と合わせ、調和のとれた構造になっていると思います。

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2015.12.27 函館市船見町・高龍寺
# by commonp | 2016-01-28 23:38

高龍寺、函館 2

高龍寺は曹洞宗の寺院でその正式名称は国華山高龍寺。1633年(寛永10年)に創建され、現在地に移転したのは1879年(明治12年)です。国華山は山号で、山門に掲げられた扁額(へんがく)にその文字を見ることができます。なお、山号とは寺院の名前の上につける称号で、元来寺院は修行・祈願の道場で山中に建立されたことに由来します。

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山門の柱の上の木鼻は象(上)と獅子(下)となっており、その彫刻が見事です。この寺院の彫刻は越後(新潟)の彫師によるもので、当地で彫られたものが帆船で運ばれてきたということです。ちなみに、木鼻とは柱などの垂直な部材を貫(ぬき)などの水平な部材が貫通し、その水平材の端部に彫物などを付けたものをいいます。

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ブログについてのつぶやき。

明日から二日間の出張なので明後日分の記事も作ろうと思ったのですが、22:50頃から書き始めて今はもう23:50(投稿は予約による)。たったこれだけの記事を書くのに1時間、明後日分の記事は無理です。あまりにも作業効率が悪いと思いますが、写真の選定、RAW現像、高龍寺の情報の収集・参照、その他周辺事項(山号や木鼻)の確認、文章の推敲、等々をやっているとやっぱり時間がかかります。

どなたかがこの記事にアクセスされても、5秒も眺めて頂ければ御の字でしょう。作成に1時間かけたとしても、ブログというのはそういうものです。

2015.12.27 函館市船見町・高龍寺
# by commonp | 2016-01-26 05:00

高龍寺、函館 1

函館どっく停留場から魚見坂を上がり、高龍寺にやってきました。高龍寺は函館に現存する最古の寺院です。30年以上前ですから私が高校生の頃でしょうか、ここの山門を見上げながらその彫刻の素晴らしさに見とれていた記憶があります。そのことを思い出し、もう一度来たいと思ったのでした。おーい、30年前の自分よ、またこうして来たんだよー。

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2015.12.27 函館市船見町・高龍寺
# by commonp | 2016-01-25 05:00